42:名無しNIPPER[saga]
2019/12/25(水) 01:42:58.14 ID:4eonmOIU0
「…りん?あの子は確かにそう名乗ったのですか。」
「間違いありません。この耳でハッキリと聞きましたからね。」
店での業務を終えた冠城は愛車のスカイラインで合流した右京に今日の出来事を報告していた。
その報告で肝心のあの子の…ゆりという少女の名前が『りん』に変わっていたことを伝えていた。
「どうにもおかしい。たった一日で子供の名前が変わるなど決してありえませんねぇ。」
「同感です。ペットじゃあるまいし人間の名前がコロコロ変わるわけがありませんよ。」
「あの子がりんと名乗ったのは間違いないのですね。
ですが昨日僕たちはあの子の名前がゆりだとハッキリと聞きました。これもまた間違いではありません。」
「『ゆり』と『りん』じゃ聞き間違うには無理がありますよ。」
昨日のゆりとじゅりなら聞き違いがあったかもしれない。
だが今回は明らかに名前が違っていた。
それも子供が自ら『りん』という名を口にした。これは明らかに怪しい。
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