33: ◆HOaFqyPv9c[saga]
2019/12/13(金) 20:46:58.55 ID:Zevzws+A0
白井「あぁ…よかった。」
ドアを開けてみると、そこにいたのは白衣の男性。
酷く気が弱そうな男性ですが、きっとそれだけではないはず
このような男性っておそらく一癖二癖あるものです、大体の登場人物はそうでした
白井「文堂院さん…だね?」
文堂院「さようでございます」
白井「会長がさ、一度も部屋から出てきていない人間がいるから、船酔いの心配もあるし見て来いって言われてさ」
文堂院「あなたは?」
白井「僕は君と一緒で特別カリキュラムの参加生徒。超高校級の―――」
文堂院「保健委員。白井理さんですね」
白井「えぇ…何で知ってるの?」
文堂院「招待状の右下に参加生徒と才能が記載されていたので覚えておりました」
肩透かしを食らったような顔で白井さんはこちらを見ています
ますますパターン通りの優しい男性という感じなのですが、ここまであれば裏の顔があるはず
ジキルとハイドのように実は殺人鬼だったり。実は裏では女を中何べんで働かせるブローカーだったり
でなければこの物語の脇役にすらなれないでしょうし
白井「というより文堂院さんはホールに来ないの?」
文堂院「ほーる?」
白井「いま会長が指揮を執って入学生のみんなで軽い親睦会をしているんだけど」
文堂院「会長はどんな女性ですか?」
白井「あんまりイメージを伝えるのは得意じゃないんだけど…気品があって強そうで堂々とした女の人だよ」
推理小説で大体作者が奇をてらうために一番最初に殺されるであろう女性ということですか
…輪を乱すのも嫌ですし、私も参加しておきましょうか
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