女「私、あなたのことが好きになってしまいました」
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98: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/24(火) 22:58:25.07 ID:4PEn9SXV0
ここまで。また次回。
99: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/05(日) 22:47:20.79 ID:ybPKtKkA0
男「あ、ここだよ女さん」
女「はい」
早めに映画館にやってきた僕らはポップコーンとジュースのセットを購入して、席に座った。
100: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/05(日) 22:48:32.70 ID:ybPKtKkA0
女「最近はキャラメル味やチョコ味、色々な味が楽しめますね」
男「あ、女さん、ポップコーン好き?」
女「はい。好きです」
101: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/05(日) 22:50:31.34 ID:ybPKtKkA0
女「私、上映前のこの雰囲気が好きです」
彼女はまだあまり人が入っていない場内を見渡して呟く。
女「世界とちょっとだけ隔離されたような、そんな空間のようで」
102: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/05(日) 22:50:59.81 ID:ybPKtKkA0
ゾロゾロと人が集まってきた。すると彼女は白く細い手首に巻かれた腕時計を見て、
女「もうすぐ予告が始まりますね」
と囁いた。
103: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/05(日) 22:51:47.17 ID:ybPKtKkA0
数本の予告編と注意喚起の映像が終わると、照明は完全に消灯され、いよいよ本編が始まった。
内容は至ってシンプルな恋愛映画で、高校生のありふれたラブストーリーだ。
自分に自信が持てない男子、想いをどうしても伝えられない女子。
104: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/05(日) 22:52:15.63 ID:ybPKtKkA0
館内がパッと明るくなって、完全に映画の上映が終了したことを示唆した。
上映中、ほとんど動くことのなかった彼女が動き出した。
105: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/05(日) 22:52:48.31 ID:ybPKtKkA0
女「あまり食べていませんが、捨てます」
男「ああ、ちょっと待って。そのポップコーンもらえるかな?」
女「はい」
106: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/05(日) 22:53:22.58 ID:ybPKtKkA0
彼女の元に戻って、そのバケットを彼女に手渡した。
女「これは」
首を横に傾け、バケットを持ち上げて覗き込む
107: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/05(日) 22:55:36.30 ID:ybPKtKkA0
女「クリスマスプレゼント」
彼女は更に首を傾げて、
女「男さんは、サンタさんなんですか」
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