女「私、あなたのことが好きになってしまいました」
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93: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/24(火) 22:32:52.08 ID:4PEn9SXV0
男「もうすぐクリスマスだね」
女「はい」
男「クリスマスパーティーは、去年も行ったの?」
94: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/24(火) 22:37:04.01 ID:4PEn9SXV0
女「ビンゴなら、私当たりました」
男「え、そうなの」
女「はい。雪だるまの貯金箱」
95: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/24(火) 22:43:43.11 ID:4PEn9SXV0
男「女さんってバイトしてるんだっけ?」
女「いいえ」
男「じゃあ、お小遣い?」
96: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/24(火) 22:44:37.41 ID:4PEn9SXV0
女「男さんは」
男「僕? 僕もお小遣いだよ」
よく考えてみたら僕もあまり物欲は無い。
97: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/24(火) 22:54:50.07 ID:4PEn9SXV0
映画鑑賞と、それに関連したアレコレ、か。
「趣味というほどではない」と言っていたけれど、そんなことはまったくないじゃないか。
男「そんな女さんが選んだ映画、楽しみだな」
98: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/24(火) 22:58:25.07 ID:4PEn9SXV0
ここまで。また次回。
99: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/05(日) 22:47:20.79 ID:ybPKtKkA0
男「あ、ここだよ女さん」
女「はい」
早めに映画館にやってきた僕らはポップコーンとジュースのセットを購入して、席に座った。
100: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/05(日) 22:48:32.70 ID:ybPKtKkA0
女「最近はキャラメル味やチョコ味、色々な味が楽しめますね」
男「あ、女さん、ポップコーン好き?」
女「はい。好きです」
101: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/05(日) 22:50:31.34 ID:ybPKtKkA0
女「私、上映前のこの雰囲気が好きです」
彼女はまだあまり人が入っていない場内を見渡して呟く。
女「世界とちょっとだけ隔離されたような、そんな空間のようで」
102: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/05(日) 22:50:59.81 ID:ybPKtKkA0
ゾロゾロと人が集まってきた。すると彼女は白く細い手首に巻かれた腕時計を見て、
女「もうすぐ予告が始まりますね」
と囁いた。
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