女「私、あなたのことが好きになってしまいました」
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90: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/24(火) 22:24:59.23 ID:4PEn9SXV0
男「え……」
女「……」
視線を逸らして、僕から彼女の顔がほとんど見えなくなる。
91: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/24(火) 22:28:38.97 ID:4PEn9SXV0
冬休み、初日。
12月初めからうっすらと漂っていたクリスマスムードが、一気に加速していた。
気温はひんやりとしているが、周りは忙しく、クリスマスを迎えるための準備に人々が躍起していた。
92: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/24(火) 22:29:27.44 ID:4PEn9SXV0
男「女さん」
女「遅れてしまいました」
彼女は少しだけ息を荒くしていた。急いだのだろうか。
93: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/24(火) 22:32:52.08 ID:4PEn9SXV0
男「もうすぐクリスマスだね」
女「はい」
男「クリスマスパーティーは、去年も行ったの?」
94: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/24(火) 22:37:04.01 ID:4PEn9SXV0
女「ビンゴなら、私当たりました」
男「え、そうなの」
女「はい。雪だるまの貯金箱」
95: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/24(火) 22:43:43.11 ID:4PEn9SXV0
男「女さんってバイトしてるんだっけ?」
女「いいえ」
男「じゃあ、お小遣い?」
96: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/24(火) 22:44:37.41 ID:4PEn9SXV0
女「男さんは」
男「僕? 僕もお小遣いだよ」
よく考えてみたら僕もあまり物欲は無い。
97: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/24(火) 22:54:50.07 ID:4PEn9SXV0
映画鑑賞と、それに関連したアレコレ、か。
「趣味というほどではない」と言っていたけれど、そんなことはまったくないじゃないか。
男「そんな女さんが選んだ映画、楽しみだな」
98: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/24(火) 22:58:25.07 ID:4PEn9SXV0
ここまで。また次回。
99: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/05(日) 22:47:20.79 ID:ybPKtKkA0
男「あ、ここだよ女さん」
女「はい」
早めに映画館にやってきた僕らはポップコーンとジュースのセットを購入して、席に座った。
100: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2020/01/05(日) 22:48:32.70 ID:ybPKtKkA0
女「最近はキャラメル味やチョコ味、色々な味が楽しめますね」
男「あ、女さん、ポップコーン好き?」
女「はい。好きです」
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