女「私、あなたのことが好きになってしまいました」
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86: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/23(月) 23:09:59.47 ID:P+1gm2Gp0
男「!」
女「……」
目が合う。彼女はいつもとは違い、慌ててチラシを隠した。
87: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/23(月) 23:10:46.56 ID:P+1gm2Gp0
ここまで。 またあした。
88: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/24(火) 22:21:49.13 ID:4PEn9SXV0
眠い眠い授業を数時間終えて、昼の時間。
彼女と僕は昨日、一昨日と同じく、一緒に昼食を取ろうとしていた。
女「今日も、お弁当を持ってきました」
89: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/24(火) 22:23:36.46 ID:4PEn9SXV0
女「はい。あの……」
指先が少し震えている。
女「……」
90: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/24(火) 22:24:59.23 ID:4PEn9SXV0
男「え……」
女「……」
視線を逸らして、僕から彼女の顔がほとんど見えなくなる。
91: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/24(火) 22:28:38.97 ID:4PEn9SXV0
冬休み、初日。
12月初めからうっすらと漂っていたクリスマスムードが、一気に加速していた。
気温はひんやりとしているが、周りは忙しく、クリスマスを迎えるための準備に人々が躍起していた。
92: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/24(火) 22:29:27.44 ID:4PEn9SXV0
男「女さん」
女「遅れてしまいました」
彼女は少しだけ息を荒くしていた。急いだのだろうか。
93: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/24(火) 22:32:52.08 ID:4PEn9SXV0
男「もうすぐクリスマスだね」
女「はい」
男「クリスマスパーティーは、去年も行ったの?」
94: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/24(火) 22:37:04.01 ID:4PEn9SXV0
女「ビンゴなら、私当たりました」
男「え、そうなの」
女「はい。雪だるまの貯金箱」
95: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/24(火) 22:43:43.11 ID:4PEn9SXV0
男「女さんってバイトしてるんだっけ?」
女「いいえ」
男「じゃあ、お小遣い?」
96: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/24(火) 22:44:37.41 ID:4PEn9SXV0
女「男さんは」
男「僕? 僕もお小遣いだよ」
よく考えてみたら僕もあまり物欲は無い。
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