女「私、あなたのことが好きになってしまいました」
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82: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/23(月) 23:05:06.73 ID:P+1gm2Gp0
女「私の観たい映画で、良いのですか」
男「うん。僕あんまり映画詳しくないし。それにチケットは女さんのだから」
女「なるほど。では、選びます」
83: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/23(月) 23:05:33.50 ID:P+1gm2Gp0
男「女さん、またあとで決めよう」
女「……ごめんなさい、すぐに決められません」
男「平気だよ。気にしないで」
84: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/23(月) 23:06:12.13 ID:P+1gm2Gp0
男「……」
授業中のこと。
僕は、全然集中ができないでいた。
85: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/23(月) 23:08:51.97 ID:P+1gm2Gp0
男(……女さん)
どうして僕のことを、好きになったんだろう。
まったく理解ができない。
86: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/23(月) 23:09:59.47 ID:P+1gm2Gp0
男「!」
女「……」
目が合う。彼女はいつもとは違い、慌ててチラシを隠した。
87: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/23(月) 23:10:46.56 ID:P+1gm2Gp0
ここまで。 またあした。
88: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/24(火) 22:21:49.13 ID:4PEn9SXV0
眠い眠い授業を数時間終えて、昼の時間。
彼女と僕は昨日、一昨日と同じく、一緒に昼食を取ろうとしていた。
女「今日も、お弁当を持ってきました」
89: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/24(火) 22:23:36.46 ID:4PEn9SXV0
女「はい。あの……」
指先が少し震えている。
女「……」
90: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/24(火) 22:24:59.23 ID:4PEn9SXV0
男「え……」
女「……」
視線を逸らして、僕から彼女の顔がほとんど見えなくなる。
91: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/24(火) 22:28:38.97 ID:4PEn9SXV0
冬休み、初日。
12月初めからうっすらと漂っていたクリスマスムードが、一気に加速していた。
気温はひんやりとしているが、周りは忙しく、クリスマスを迎えるための準備に人々が躍起していた。
92: ◆qhZgDsXIyvBi[saga]
2019/12/24(火) 22:29:27.44 ID:4PEn9SXV0
男「女さん」
女「遅れてしまいました」
彼女は少しだけ息を荒くしていた。急いだのだろうか。
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