ハリー・ポッター「僕の言うことを聞け」ドラ子・マルフォイ「……はい」
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9:名無しNIPPER[sage saga]
2019/12/07(土) 21:28:09.69 ID:kNKMPaOnO
とはいえ、ハリー・ポッターは別だ。
彼はクラッブやゴイルとは全然違った。
少し痩せすぎだけど、可愛い顔をしている。
そして何より、どことなく物憂げで儚い。
そんな表情に、自分と通ずるものを感じて。
ドラ子はこの子なら友達になりたいと思った。

そう、そのためにコンパートメント呼んだ。
そしてその企みは、今のところ順調である。
ドラ子はだんだん、自信を取り戻してきた。

そうだ。自分は成功したのだ。自信を持て。
自分はハリー・ポッターの身柄を押さえた。
思わず流した涙も、立派な手段だったのだ。
むしろ、わざと泣いたと言っても良かった。

ハリー・ポッターの気を引く為に嘘泣きしたのだと思い込むことにしてドラ子は自らの先程の醜態をなかったことにした。女の特権である。

鼻をかんで、涙を拭い、ドラ子は口を開いた。

「ハリー・ポッター」
「ハリーでいいよ」
「そ、そう? では、ハリー」

やや気恥ずかしいが、ドラ子は尊大な口調で。

「あなたをこの私の家来にしてあげるわ」
「遠慮しとく」
「ええっ!?」

調子に乗ると冷たくされるとドラ子は学んだ。


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