7: ◆Xz5sQ/W/66[sage saag]
2019/12/04(水) 22:47:52.59 ID:/r2p4Xlx0
黒ネコが力になれないと首を振ると、エミリーは「構いません」と言って立ち上がった。
だが……その両腕には黒ネコがしっかり抱きしめられていて、彼は狼狽えながら彼女に訊いた。
「あのね、僕は志保君を探しに行きたいんだ」
「はい。私も仕掛け人さまを探しています」
「だからこうやって持ち上げられてしまうと、行きたい所に行けないだろう?」
「だけど吾輩さま? 私がここに来るまでの間、志保さんとは一度もお会いしませんでした」
「……ちなみにエミリー君は何処から来たの?」
「入り口からここまでは全部」
「ならもう半分は僕が探した後だ」
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