勇者「魔王封印するつもりがミスって殺してしまった。俺はもうダメかもしれない」
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112:名無しNIPPER
2020/01/13(月) 22:21:26.14 ID:zB2SV/pjO
勇者「…商人さん。随分出世されたようで」

商人「勇者様との冒険の賜物です。僧侶様もお元気ですかな?」

勇者「(姫様に殺されていなければ)元気でしょうね」

商人「それは良かった。お二人がいなければ海路を取り返すことは出来ませんでしたからな。英雄譚の一端にでもこの身を刻めたこと、今でも光栄に思っとります」

勇者「商人さん。早速ですが見逃してください。この国に迷惑は掛けませんから」

商人「ふむ。戦争が終わった今こそ、何が次の戦争に繋がるか分からないものです」

勇者(糞が)

商人「…とはいえ、短い間とはいえ戦友であった縁。また魔王を討ち果たしたことを除いても勇者様はこの街の恩人です」

商人「しかしこの街にも王国から指令が下されております。『勇者様を見つけ、可能であれば拘束せよ』と。私はこの街の長としてそれに逆らわないつもりです」

商人「我々も王国民である以上、出来ることと出来ないことがあります。理解して頂けますかな?」

勇者(要は場所ゲロるけど逆恨みして復讐するなよ?ってことだろ。いちいち回りくどいんだよ)

勇者「その程度のことで復讐なんてしませんよ」

商人「結構。ふふ、以前にも増して聡明になられましたな」

勇者「それはもう。どちら様かの薫陶を受けてますから」

商人「これからはどちらへ行かれるつもりですかな」

勇者「南へ。あちらは隠れるにはうってつけですから」

商人「承りました。個人用の船を港に用意しております。急ぎ出発されるがよろしい」


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