370:名無しNIPPER[saga]
2020/03/06(金) 19:53:43.76 ID:qsurLk250
シャングリラ基地 医務室
飯田「それじゃあ、大丈夫なんだな?」
シモーヌ「ええ。けれどしばらく安静にしてろってさ」
アリス「それじゃあ次の任務には出られないの?」
シモーヌ「そういう事。本当にごめんなさい」
飯田「いや、いいんだ。生きてるだけで。それじゃあ大事にな」
シモーヌ「ちょっと待って」
飯田「?」
シモーヌ「あの時、私を止めてくれてありがとう」
飯田「...気にするな」
シモーヌ「いえ、気にするわ。...アイツの言ったことが嘘じゃないとは限らない。けど...思い出したの。昔よく母は言っていたわ、人を憎む事はないように、とね」
飯田「...」
シモーヌ「あの時撃っていたら、私はきっと一生後悔していたわ。だから...ありがとう」
飯田「家族がらみの出来事ってのは...いつまでも付き纏うものだからな...」
シモーヌ「それって...」
飯田「それじゃあな。行こう、アリス」
アリス「うん、じゃあねシモーヌ」
ガチャ
飯田「それじゃあブリーフィングに行こう」
アリス「そうね。...あっ、忘れてた。晃司は先に行ってて」
飯田「あ、ああ」
そう言い残すとアリスはシモーヌの元へと戻って行った。
シモーヌ「あれっ、アリス?」
アリス「コレあげる」
シモーヌはアリスが鞄から取り出し投げたものを受け取った。
シモーヌ「こ、これ...!」
それは可愛らしいリボンを耳につけたテディベアだった。
アリス「シモーヌは隠してるつもりかもしれないけど、私にはバレバレだよ。可愛い物が好きなんでしょ。前部屋に遊びに行った時ベッドの下に隠してたみたいだけど見えてたよ、沢山のぬいぐるみ」
シモーヌ「っ〜!」///
アリス「じゃあね」ヒラヒラ
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