白雪千夜「足りすぎている」
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215:名無しNIPPER[saga]
2019/11/23(土) 21:05:58.00 ID:1/ZkFkMM0
   * * *

「ンー! カナコちゃんのクッキー、すーっごく美味しいよー。
 アタシの作ったフォンダンショコラもどうぞ召しませしるぶぷれ〜♪」

 シンデレラプロジェクトの事務室で急遽始まったお茶会で、フレデリカさんが皆にケーキを配っている。
 急遽と言ったのは、文字通り彼女の思いつきだったからだ。

「千夜の紅茶、初めて飲んだけれど……これは病みつきになりそうね」
「本当に、普通のお店で売ってるようなお茶っ葉なの?」
「取り立てて、威張れるほどのことはしていません」

 奏さんと智絵里さんにも、私の紅茶を楽しんでもらえているようだ。

 フレデリカさんに聞いたが、志希さんはどこかへ失踪しているとのこと。
 誰も心配していないのは、信頼の裏返しか、それとも――。

「ひょっとして、志希ちゃんを探しに行くのが面倒とかじゃない、よね?」
「あの人にマトモに付き合うだけ無駄ですっ」

 かな子さんの慮ったツッコミに、ありすさんが鼻を鳴らして首肯すると、皆も笑った。



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