高垣楓「酒あわせなひととき」
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20: ◆eBIiXi2191ZO[saga]
2019/11/20(水) 23:34:26.52 ID:PSNJgP6Z0

「今日はどうしました?」

 プロデューサーが私に尋ねます。

「存外よく出来たんで、お裾分けです」

 そう言って私は、小袋を彼に渡しました。

「これは?」
「どうぞ、私の愛情がこもってますよ?」

 小袋を覗き込めば、そこに発見される小さなタッパー。
 プロデューサーはそれを取り出すと、蓋をゆっくり開けます。

「お、漬物。きゅーちゃん?」
「大正解。お手製ですよ」
「へー、きゅーちゃんって作れるんですね」

 そう言うとおもむろにひとつつまみ、口に放り込みました。ぽりぽりといい音。

「おー、これはなかなか」
「それはよかったです」




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