80: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:49:26.02 ID:6s/A4gNC0
その感動をしみじみと味わいながら帰りの道を歩く。
陽は沈みかけで空は真っ赤に燃えているようだった。
なるべく私の方から気が紛れるような会話を続けていく。
81: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:50:17.41 ID:6s/A4gNC0
82: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:51:33.15 ID:6s/A4gNC0
じゃあ私、――私がまず頑張らなくちゃ。
志保は……たぶんこれを知ってこの仕事のオファーを受けたんだ。
だから娘を連れてこいとか言ってたんだ。
83: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:53:28.84 ID:6s/A4gNC0
「トップっていざなってみると、あれ?ってなったの。
だってこれまで目指してきたものに実際になってしまって、困っちゃったのよ。
84: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:54:19.40 ID:6s/A4gNC0
最後、私は冗談っぽく半笑いで誤魔化すように言ってしまったが、
全部本当のことだった。
85: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:55:05.64 ID:6s/A4gNC0
娘は何か言いかけて、
言おうか言うまいか迷いながら、
独り言のように言った。
86: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:56:46.10 ID:6s/A4gNC0
第五章 新しい発見
87: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:57:53.22 ID:6s/A4gNC0
昔流行ったおばさん達から、
本気出したらそこそこやってくれるおばさん達くらいになったのかしら。
88: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:58:29.30 ID:6s/A4gNC0
「あの、凄かったです! 私、前の練習の時は来れなかったんですけど、
今日生でパフォーマンスを見れてやっぱり感動しちゃいました!」
89: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:59:15.49 ID:6s/A4gNC0
「でも私たち、かなり限界で、今みたいなパフォーマンスは出来て一日に一回までよ」
90: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 22:00:14.75 ID:6s/A4gNC0
「どのくらいいける?」
「今日はもう、あとは緩めね」
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