74: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:41:48.49 ID:6s/A4gNC0
「やっぱり歌手になるの!?」
「え! ならないよ!」
75: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:43:34.01 ID:6s/A4gNC0
で、先生はこの時、別のグループの真面目な相談を
聞いていて目を離していたと言い
「注意不足でした申し訳ございません」
76: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:45:21.12 ID:6s/A4gNC0
そして、私にはもうそれ以上に気になって仕方ないことがあった。
娘はいったい、なんと書いたのだろう。
娘はいったい将来何になりたいのだろう。
77: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:46:26.33 ID:6s/A4gNC0
「うん、よし。今日は帰りましょ」
78: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:47:27.32 ID:6s/A4gNC0
あまりの急な登場にたじたじの私と娘だった。
そして、すぐにパワフルお母さんがギロリと睨みつける方にはトボトボと歩く少年が一人。
79: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:48:44.58 ID:6s/A4gNC0
パワフルお母さんの勢いに圧倒されて少し口ごもってしまったけれど、
ピシッとした姿勢と態度で頭を下げる。
80: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:49:26.02 ID:6s/A4gNC0
その感動をしみじみと味わいながら帰りの道を歩く。
陽は沈みかけで空は真っ赤に燃えているようだった。
なるべく私の方から気が紛れるような会話を続けていく。
81: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:50:17.41 ID:6s/A4gNC0
82: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:51:33.15 ID:6s/A4gNC0
じゃあ私、――私がまず頑張らなくちゃ。
志保は……たぶんこれを知ってこの仕事のオファーを受けたんだ。
だから娘を連れてこいとか言ってたんだ。
83: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:53:28.84 ID:6s/A4gNC0
「トップっていざなってみると、あれ?ってなったの。
だってこれまで目指してきたものに実際になってしまって、困っちゃったのよ。
84: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 21:54:19.40 ID:6s/A4gNC0
最後、私は冗談っぽく半笑いで誤魔化すように言ってしまったが、
全部本当のことだった。
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