32: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 20:55:22.95 ID:6s/A4gNC0
しーん、と静まり帰った会議室。
椅子に寄りかかる志保はぎしっと、
音を立てながら起きあがると、
「私たちとやると出番が減るのでやりたくないってさ」と言った。
そんな解釈の仕方しなくても、とは思ったが、要はそういうことなんでしょう。
静かになった会議室を出て私は志保の手配したタクシーで局から近い駅まで送ってもらう。
タクシーの中では仕事、それから旦那の愚痴をべらべらと志保は喋っていた。
「ねえ、志保。今までこんな依頼来てた?」
「来てたわ」
志保は少し考えたあと、
窓の外をつまんなそうに見ながら続けた。
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