131: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 22:51:22.98 ID:6s/A4gNC0
みんなが色々な所で元気にしていたのに、
茜さんは病気だったとか。
様子を見る限りは多少頬のあたりが痩せこけてはいるものの、
132: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 22:52:22.52 ID:6s/A4gNC0
茜さんはテーブルを飛び越すように立ち上がる。
確かに5年くらい前から地方の事務所に移って
そこでミニライブか何かしてるみたいなのことは聞いてたけど……
133: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 22:53:14.75 ID:6s/A4gNC0
確かに、私にはシーガールズの女の子たちのように
大きなステージでド派手に立ち振舞、
鮮やかなパフォーマンスを決めることは出来ない。
134: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 22:53:44.37 ID:6s/A4gNC0
一方、娘は呆れたように言った。
135: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 22:55:04.12 ID:6s/A4gNC0
あれから――。
136: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 22:55:57.99 ID:6s/A4gNC0
私は茜さんの誘いを受けることにして
週2度だけ夜の6時から都内のバーで唄っている。
137: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 22:57:12.21 ID:6s/A4gNC0
あれから――。
138: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 22:58:10.17 ID:6s/A4gNC0
子供の頃に見ていた夢は漠然とアイドルになることだった。
アイドルになってからの夢はトップアイドルになることだった。
引退したあと、私がなんとなく描いていた幸せの空間は現実となり、ただ時が過ぎていった。
139: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 22:58:47.06 ID:6s/A4gNC0
「ママは笑わない?」
140: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 22:59:53.34 ID:6s/A4gNC0
今夜、私はまたステージに立つ。
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