109: ◆BAS9sRqc3g[sage saga]
2019/11/19(火) 22:28:19.38 ID:6s/A4gNC0
朝食が出てくるタイミングですっかり身支度の終わった旦那が卓につき、朝御飯を食べ始める。
「今日、本番の収録だから晩御飯遅くなりそうだけど、どうする?」
「ああ、そうか。食べてくるよ、そしたら」
「そう、分かった。よろしくね」
「母さん……頑張ってな」
「うん、ありがとう」
これまで何も言ってこなかった旦那だったが、
ここに来て少しだけ後押しをしてくれた。
でも別に「言ってくれたらいいのに」とは少し思ってはいたものの、
いざ本当に言われるとなると、嬉しくはあるけど、
底からパワーがみなぎる! という程ではなくてどこか淋しさを勝手に感じていた。
娘はとっくに食べ終わって朝の支度をバタバタとしていた。
あれほど昨日の夜に「明日の準備は終わったの?」と聞いていたのに。
146Res/93.99 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20