20: ◆DAC.3Z2hLk[sage saga]
2019/11/19(火) 00:46:24.98 ID:E7gBVku20
◆◆◆◆
ちょっとびっくりするほど長い階段を降りて。
みくが床? を踏んだのは、5分も下ってからのことだったの。
「ほ、ほんとに真っ暗にゃ……」
持ってきた懐中電灯の光が、暗闇のずっと奥まで伸びてる。
こういう時、ネコチャンだったら見えたのかもしれないけど。
「美穂チャーーーーーンっ!! 響子チャーーーーーーーーンっっ!?」
思いっきり声を張り上げてみたけど、声は遠く遠く反響して、消えた。
かなり広い空間みたい。ちょっとした講堂というか、体育館くらいはあるかもしれない。女子寮の地下にこんな場所があったなんて……。
「聞こえてたら返事してーーーーっ!! 誰かいないにゃーーーーーーっ!!?」
はぁ、はぁ…………なーんにも返ってこない。
仕方ないにゃ。とにかく進むだけ進んで、この空間の全容を確かめなきゃ……ていうか電気のスイッチとか無いにゃ?
「えと、こういう時はとにかく壁を探して、壁伝いに移動するのがいいって……」
何かの本で読んだ、ような。
そろーり、そろーりと手を突き出して、探り探り進む。
懐中電灯は足元を照らしているはずなのに、やっぱり真っ暗。というか黒くて、床があるとしても木目さえ見えない。
かつーん……がちゃん。かつーん……がちゃん。
足音が響いて、フルアーマーみくにゃんの装備が揺れる音も響く。
な……何がいるのかわからないけど、どっからでもかかってこいにゃ。
みく達の寮で好き勝手するヤツなんて、寮長パワーでネコミミまみれにしてやるのにゃ……!
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