97: ◆UhQaGpUR76[saga]
2020/01/16(木) 00:51:25.82 ID:xfZunq6b0
後輩「ちょ、ちょっ、ちょ……っ! じゃ! じゃないんですよ! 何訳わかんないこと言ってるんですかアンタ」ガシッ
先輩「ふぎゃっ」ガクン
後輩「何なんですかいやマジで! 店長さんと仲良くって、どういうことですか! ってかそもそも、どこに行く気なんですかぁ!?」
98: ◆UhQaGpUR76[saga]
2020/01/16(木) 00:52:11.82 ID:xfZunq6b0
後輩「先輩……」
先輩「ちょ……、退きなさいよ、重……」
後輩「どこに行く……つもりだったんですか」
99: ◆UhQaGpUR76[saga]
2020/01/16(木) 00:53:06.55 ID:xfZunq6b0
後輩「だいたい! 何のつもりでそんなアホなこと思いついたんですか。小学生の家出じゃあるまいし」
先輩「は……っ、定命の者には分からねぇだろうよ……。トコシエに生きる宿命の、その孤独なんて……」フッ
後輩「うっわ」
100: ◆UhQaGpUR76[saga]
2020/01/16(木) 00:54:13.70 ID:xfZunq6b0
先輩「で、言ったんだろ?」
後輩「へ?」
先輩「付き合ってください的なさ」
101: ◆UhQaGpUR76[saga]
2020/01/16(木) 00:55:13.43 ID:xfZunq6b0
後輩「と、とにかく! 全然違います! そんな話、全然してないんです!」
先輩「じゃ、どんな話したんだよ!」
後輩「それは――……」
102: ◆UhQaGpUR76[saga]
2020/01/16(木) 00:55:43.28 ID:xfZunq6b0
後輩「ずっと一緒にいたいし、もっと近くにいたいし、いっぱい二人の時間がほしい」
先輩「こうは――……」
後輩「一緒にいて当たり前、だからじゃなくて。私が、そうしたいから」
103: ◆UhQaGpUR76[saga]
2020/01/16(木) 00:56:59.65 ID:xfZunq6b0
後輩「関係ないんです。先輩が何歳まで生きたって。私が死んじゃったって」
先輩「……」
後輩「それでも、離ればなれになんて、なりたくないんです。好きだから……」
104: ◆UhQaGpUR76[saga]
2020/01/16(木) 00:57:47.30 ID:xfZunq6b0
後輩「……」
先輩「カブトガニは、ちょっと無理だろ」
後輩「ふふ……、そうかも」グスッ
105: ◆UhQaGpUR76[saga]
2020/01/16(木) 00:58:14.15 ID:xfZunq6b0
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106: ◆UhQaGpUR76[saga]
2020/01/16(木) 00:58:51.79 ID:xfZunq6b0
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107: ◆UhQaGpUR76[saga]
2020/01/16(木) 00:59:17.31 ID:xfZunq6b0
後輩「いや何て言うか……、……あ! そう! 先輩のためだったんですからね!」
先輩「はぁ? 何で私?」
後輩「先輩のために、私がどれだけ骨を折っていたか! 身も心も擦り減らして、懐も散々寒くして……」
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