ジュン「……ドールにだって穴はあるんだよな」真紅「!?」
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11:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/11(月) 23:55:16.55 ID:RRoRCbC4O
「ふぅ……さっぱりした」
「まだ水銀燈臭いのだわ」
「まるで私が臭いみたいな言い方しないで」

事後、3人で仲良くお風呂に入った。
しかし、真紅と水銀燈は相変わらず仲が悪い。
そんな彼女達に、僕はこう諭した。

「同じ穴があるんだから仲良くしろよ」
「それとこれとは話が違うのだわ!」
「穴姉妹みたいに言わないで!」

やれやれと首を振りつつ務めて優しく口調で。

「どうしてお前たち姉妹に穴があると思う?」
「それは私達は人間に似せて作られたから……」
「お父様はちょっと頭がおかしかったから……」
「違う」

きっぱりと否定して、僕はその真意を述べた。

「お前達が、完璧なドールだからだ」
「ジュン……」
「ふん……何よ、偉そうに」

偉そうに、ではなく、ローゼンは偉い。
とてつもなく偉い人物だ。彼はわかっている。
穴だけでなく、排泄機能までつけたその理由。

「糞ですら美しいお前達は、まさに至高だ」
「嬉しいわ……ジュン」
「糞って言わないで。うんち様と呼んで」

感激した様子の2人をきつく抱擁し、僕は囁く。

「ありがとう」
「ええ。どういたしまして、お父様」
「ふん……また気が向いたら捻り出してあげる」

それは心からの感謝の言葉。涙が溢れてくる。
既にこの世には居ないお父様の気持ちを汲み。
ローゼンの代わりに、僕はドールに感謝した。


【至高の穴】


FIN


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