28:名無しNIPPER
2019/11/10(日) 22:53:02.78 ID:PR8wYl2Go
「……私と会いたがってた、って聞きましたから。特別です」
そう言って、より一層手を握る力を強めました。
「えへへ、ありがとあずにゃん。あずにゃんは優しいね」
「……優しいもんですか」
「優しいよ〜っ」
……どうせ鋭いなら、私の不甲斐ない気持ちも、見抜いてくれたらいいのにな。
「じゃ、行くよ。離れないようにしっかり握っててね」
私はそっと頷いて、それを合図にゆっくりと歩き始めます。もう一つの手で唯先輩の手を掴もうか少し迷って、その手で後ろ髪の片尾をふいと払いました。
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