9:名無しNIPPER[sage saga]
2019/11/09(土) 10:43:12.56 ID:p0kC2C320
「とりあえずこの目についたやつを買ってみようかな」
そう思って積まれている漫画を手に取ったら。
「それは名作だけど、生々しすぎて初心者のお嬢ちゃんにはちょっとオススメできないじぇ」
「え?」
突然背後から謎の声。
振り返ると、マスクをしたお姉さんが立っていた。
「誰だ?って聞きたそうな表情してるけど、諸事情あって名乗れないんだ。お節介焼きのスピードワゴンとでも呼んでくれる?見るからに初心者の子が沼の前に立っていたから声をかけさせてもらったよ!」
「ぬ、沼?」
「そう。そこは一度入ったらなかなか抜け出せない底なし沼。あたしの役目は沼に落ちかけている子がいたら手を引っ張ってあげることだじぇ」
「落ちるのを防いでくれるんですか?」
「ううん。あたし自身どっぷり沼につかってるから、引きずり込む感じ」
「河童か何かですか!?」
突然の謎のお姉さん、スピードワゴンさんの登場に驚くけど、これはチャンスだ。
このお姉さんなら、きっと詳しいはず。
「あの、ちょっと相談にのってもらっていいですか?」
「いいじぇ。ようこそこちら側へ」
「い、いえ、あの、違います!」
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