【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―7―
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241: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2020/12/24(木) 18:55:23.08 ID:01mrACZZ0
 さらに歩いていくと装飾品を売っている小さなお店が目に入った。いわゆる古今東西の煌びやかな装飾を取り扱っているのが売りみたいで、淡いランプの光が積もった雪と相まって、落ち着いた雰囲気を醸し出している。店先にはきらきらと揺れる花や蝶の飾り、雪にちなんで雪だるまの形をしたアクセサリーなども置かれていた。アクセサリーもプレゼントとしていいですが、それに関してはニシキさんとヒナタさんがすでにプレゼントを考えていた。ニシキさんは、ピエリは変わってるよね、芋虫はだめだけど蝶は平気なんだからさ、とすでに渡すものの形が想像できることを口にしていたし、ヒナタさんもリボンのお返しするにはいい機会だからなと張り切っているようだった。
 そして最後に通るのは衣装を扱うお店だ。ここにはいろいろな種類の服が扱われている。店頭のショーケースに並べられたドレスが目に入った。今日ピエリさんが着るドレスは私の主であるカムイ様がピエリさんと共同で制作したものだ。理由は、ピエリさんが可愛いので、私が思う最高に可愛いピエリさんがかわいいと思うドレスを作って誕生日に着てもらいたいからという欲望に忠実なもので、これにはさすが姉様だと感服してしまう。
 そして、それの完成にはあともう一つ、必要なものがあって、私はそれを届ける役目を担っていて、それが今日の朝から熟すべき私の目的だった。
 そんな時、目的地のシルエットが目に入った。
 ピエリさんのお屋敷は、この雪の中であっても、その明かりから存在を認識できる、こんな朝だけれどさすがに会場ということもあって準備に余念がないということでしょう。そう思いながら駆け足気味にお屋敷へと、私は向かった。


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