【FEif】カムイ「私の……最後の願いを聞いてくれますか?」―7―
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210: ◆P2J2qxwRPm2A[saga]
2020/09/22(火) 18:17:34.96 ID:MTh/Lwyf0
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旧暗夜軍ランサー女「ようやく姿を見せたから一撃で決めたかったけど、うまくいかないね」

旧暗夜軍兵士「副隊長、このまま敵を押し込みましょう。このまま押し切って瓦解させれば残りの敵を側面から攻撃することも可能になります」

旧暗夜軍ランサー女「ええ、後方から向かっているジェネラル隊のこともあるし、このまま一気に敵陣を崩しにかかろう。そのほうが、私にとっても都合がいい」

旧暗夜軍兵士「都合がいい、ですか?」

旧暗夜軍ランサー女「そうそう、都合がいいの」

旧暗夜軍ランサー女(だってそうだろう、救援のためにあいつらは来たんだから、こちらが攻勢に出れば、問答無用で前に出てくるだろうからね)

旧暗夜軍ランサー女「そういうわけだから、早速蹴散らしに行くよ」

旧暗夜軍兵士「はっ、すでに準備は整っています」

旧暗夜軍ランサー女「ふふっ、手際がいいね」

旧暗夜軍ランサー女(あいつらを殺す。殺せばそれが暗夜のためになる。みんなが成しえなかったのなら、私が載せていけばいい。それにあの日、ブレイブは言ってくれた……望むように戦えばいい、そう言ってくれた)

旧暗夜軍ランサー女「大丈夫……私はまだ戦える……」ボソッ

旧暗夜軍ランサー女(そう、国のために戦うことをまだ続けてもいい、こんな状況になって勝利が消え去っていく中であっても、私は戦ってもいいと言ってもらえた……。もっとも、ブレイブはそんなこと思ってもいないだろうけど)

旧暗夜軍ランサー女「あれがこっちに向かってきたら教えて、私が相手をするから」

旧暗夜軍兵士「はっ、わかりました」

旧暗夜軍ランサー女「ありがと。……それじゃ仕掛けるよ。みんなついてきて!」ダッ!

旧暗夜軍ランサー女(どんなに敵を倒しても暗夜の勝利はもう無い、そんなことはわかっている。だとしても私は戦う。それが――)

(あの言葉に救われた、私の唯一出せる答えなのだから……)


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