8:>>6怖い ◆hXqryVLTis[saga]
2019/10/31(木) 08:38:19.98 ID:TE9kax5sO
男「…………あれ? 夢?」
男「左腕……ある。やっぱ夢だったんだ」
男「しかし依然見覚えの無い部屋。ベッドも少し硬い……」ギシッ
タッ……タッ……
男「(足音! ど、どうしよう……とりあえず寝たふり!)」バッ
ガチャ
1「まだ寝ているようですね」
2「こんな間抜け面が本当に世界の救世主なのか?」
1「神託は絶対です。神はこう言われました。『左腕無き者を治療せよ』。探してみたら見つかったでしょう?」
2「それはそうだが……強そうには見えん」
1「ギギゴアを一人で倒したお方ですよ」
2「分かっている」
1「それに神の奇跡により、失われた左腕が生えて来たのです。まだ信じないおつもりですか?」
2「うーむ……」
3「ぶ、文献によりますと、過去一千年前に現れたという救世主も見た目は貧弱で酷く臆病だったとのことです……」
2「それが世界を救ったのだろう?」
3「は、はい」
2「信じがたいが信じぬわけにもいかない、か。まぁいい、頼れないと分かれば捨てれば良い。救世主は何が出来るのだ?」
3「ええと……その……特別なことは何も。魔法も使えない上に、初めは剣にも触れたことが無かった、と」
2「とんだ救世主だな」
1「剣娘様!」
3「ただ、特殊な能力はあったと。こちらの本には『神の奇跡を用い、死した使徒が生還する』『神の奇跡を用いればどれだけの傷も瞬く間に治る』……とありました」
1「正に神の使徒ですね……」
3「ふたつめはここに、『その精神の爆発はどれ程の困難を前にしても壁にはならず。それは神の怒りか』とあります」
2「どんな困難でも、ねぇ」
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