9: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2019/10/27(日) 03:47:09.86 ID:LAC9GZ1m0
くるりと向きを変え扉に向かおうとしたその時だった。
「行かないで」グィッ
男「おぉ!?」
ズボンの裾を引っ張られた。
振り返ると彼女は目を擦りながら俺を見つめていた。
「ん、え〜っと?貴方は?」
男「俺は、男ってんだ。よろしく」
あまりに急な事に頭がフリーズした。まるで機械のようなギクシャクした挨拶をしてしまう。
「よ、よろしく。私は、私…は……ふにゃ」パタン
1度起こした体が再び布団に倒れる。
男「…oh」
桜模様があしらわれた緋色のパジャマから臍と右の肩が顕になっている。
まるでメデューサのようになっているボサボサな紅色のロングストレートが彼女の寝相の悪さを如実に物語っていた。
報告1:自身の記憶を呼び起こそうとすると気を失う。
なるほどそのようだ。
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