790: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2023/03/01(水) 00:16:55.71 ID:fFXJOFQl0
男「それが何か関係あるんですか?」
「ん?なんだ知らなかったのか。てっきり自分で情報を得ているものだと」
必要な情報は求められる前に己で手に入れる。どんな手段を用いても。
それがここで教わった事だ。
情報戦に負けたものは落とされる。
男「艦娘の事は専門外でして」
なんて、かつて諦めざるをえなかった夢に触れたくなかっただけだ。
「なら丁度いい。それも含めて説明してやる」
エレベーターに乗る。
重役しか使えないという暗黙の了解がある建物奥にあるエレベーター。
駕籠と呼ばれているのを聞いたことがある。
「次からはお前もこれを使うことになる」
そう言うと胸元からカードを取り出し、エレベーターの階層ボタンの下の何もない場所にかざす。
するとドアが閉まり階層ボタンに存在しない地下へ向けて動き出した。
男「なんというか、あまり穏やかじゃないですね。遺言状でも残しといた方がいいですか?」
「はは、問題ないさ。お前の口が清掃員のババア共のように軽くさえなければな」
男「ははは」
笑えねえ。
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