546: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2021/09/06(月) 01:31:12.28 ID:vCzKEuQSO
叢雲「作戦中、出払った鎮守府に敵が攻めてくるかもしれない。突如救助を求める船がでてくるかもしれない。戦況が一変して即時出撃する必要があるかもしれない。そういう想定外な緊急事態に対応出来る艦隊が必要なのよ」
男「つまり予備選力ってことか?」
叢雲「そう言ってもいいかもしれないわね。飛龍はウチでもかなりの古参で腕も立つわ。だから基本的に鎮守府近辺に留まって、後輩の指導や演習をしてるの」
男「それは、俺の考えが甘かったよ…すまん」
叢雲「私に謝っても仕方ないでしょ。というか飛龍に謝っても意味ないわよ」
男「ああ、そうだな」
叢雲「あの娘はね、どんなに楽しい時でももしその緊急事態が起こったら誰よりも早く出撃しなきゃならないの。
敵の戦力が一切不明でも、無事に帰れる保証なんてまるでなくても、誰かに見送られたり決心したりする間もなく出撃するのよ」
飛龍は言っていたな。自分達が求められるのは緊急事態の時だと。本当に文字通りだったわけか。
それなのにあんなに力強く笑えるのか、あいつは。
男「凄いな」
叢雲「ええ。それが飛龍が選ばれてる理由でもあるわ。飛龍以外の艦隊メンバーもそう。皆何よりも心が強いわ」
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