539: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2021/09/06(月) 01:26:25.31 ID:vCzKEuQSO
緋色『皆、大変ね』
飛龍『怖い?』
緋色『え』
緋色の何気ない一言。それを飛龍は真っ直ぐ捉えた。
緋色『怖くは、ないわ。でも不安で、少し怖い』
男『緋色…』
かける言葉が見つからなかった。一体何に不安を抱いているのか、何に恐怖しているのか皆目見当がつかなかったから。
飛龍『わかるなぁ、私もそういう時あったもん』
緋色『そうなの?』
飛龍『うんうん。昔ね、置いてかれそうな気がして怖かった』
緋色『置いて…そう!そうなのよ!多分それだわ!!』
どうやら緋色の中にあった何かを飛龍は知っていたらしい。緋色自身でも理解していなかった何かを。
飛龍『そういう時はともかく勉強と訓練!ただ闇雲に進むには海って強大すぎるから、まずは自分を鍛えよう』
緋色『はいっ!』
何にせよ緋色のやる気が出たなら問題ない。
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