341: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/07/12(日) 04:07:05.37 ID:N7J8Cfyv0
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緋色に教材代わりのタブレットを渡し部屋を出る。意外にも読書好きなのか電子書籍を暇さえあれば漁っている。
男『さぁて』
今の時間なら昼食には間に合うだろう。端末を取りだし電話をかける。
叢雲『もしもし…何かあった?』
俺からの唐突な電話に真剣な声になる叢雲。
男『大丈夫だ。緋色の事じゃない。その、少し電話を借りたくてな』
叢雲『電話を?』
鎮守府で外と連絡を取る手段は制限されている。この端末も連絡ができるのは鎮守府内だけだ。その為外に電話をするには借りる必要がある。
叢雲『そうねぇ。ビーチ、って言っても分からないか。前に見せたPCとかゲーム機が色々置いてあった場所があるじゃない?みんなのたまり場でビーチって呼ばれてるのだけれど、そこに電話があるわ』
男『何故ビーチ…いやしかし、そのだな』
叢雲『ま、そんなたまり場にアナタ一人が行くってのはちょっと問題よね』
男『あぁ。また瑞鶴辺りに睨みつけられたらたまらん』
叢雲『それとも、そういう回線じゃかけたくない相手、なのかしら?』
男『んー微妙なところだな』
叢雲『微妙って何よ微妙って』
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