290: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/05/30(土) 03:23:59.58 ID:UO9Mmx190
言語は理解しているのに言葉が届かない。そこには不思議な壁があった。
それは単純に先頭の指揮や業務に影響が出るだけではなかった。彼女達との繋がりを築けないという事でもあった。
故に会話の可能な人材は誰であろうと集められた。ある程度戦局の落ち着いた今でさえ一年か二年程の教育で鎮守府に配属されるという。昔なら即日だったとか。
でも
男「なれなかったんだよ」
叢雲「なれない?」
男「俺は聞こえるだけで、伝わる事も伝える事も出来なかったんだ。提督にはなれなかったよ」
嫌な思い出だ。
いたたまれなくなって風呂場を出てそのまま廊下への扉を開ける。
江風『ヒャッホーいいぞいいぞ!』
緋色『それーー!』
男「」
思考が目の前の光景を理解する前に停止した。
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