163: ◆rbbm4ODkU.[saga]
2020/01/19(日) 05:46:31.11 ID:zTAKenQX0
男『こうして普通に過ごしている時と違って、戦闘中の艦娘の脳は凡そ人間離れした作業をしている』
叢雲『ええ。さっきの"解こうと思えば"ってのも戦闘態勢で脳をフル回転させればって意味だもの』
男『単純計算すれば艦娘の脳は優秀な軍人の脳の十や二十以上が並列化されているようなもんだ。スパコンと比べるには余りにも人間の範疇だが、普通の人間と比較すれば余りに人間離れしている』
叢雲『だからこそのテスト?』
男『計算ってのをきっかけに思い出すものがあるかなってな。結果はこの通り』
叢雲『これは?』
男『さっきのテストの点数』
叢雲『…見てもよくわからないわ』
男『偏差値は70以上。秀才だ。だが人の範囲だな』
叢雲『偏差値って何の統計よ』
男『あぁ、全国の受験生達と比べてって事だよ』
叢雲『受験…あーそういう。そっか、学生って奴か。そっか、そういう世界があるのね』
そう言って叢雲は廊下の窓から外を見る。彼女の持つ薄い空色のカーテンのせいで見えなかったが、その表情は想像に難くなかった。
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