12:名無しNIPPER[saga sage]
2019/10/22(火) 21:17:57.53 ID:cEdikWRD0
9月22日
今日は「疑似姉ちゃん模擬戦」の実行日だった。駅で相棒と待ち合わせして、一緒に出かけた。
今回の作戦は俺の臨機応変力を鍛えるのが第一目的らしいから、姉ちゃんの特徴を伝えたあいつに段取りは全て任せてあった。「頑張ってお姉さんっぽく振舞う」とか気合入った顔で言ってたから、俺もそれに負けないように頑張った。
ふたりで行ったのは、水族館、ショッピングモール、猫カフェ、ゲーセン。
一番驚いたのは、サラッと特徴伝えて写真を見せただけで姉ちゃんをなかなかの精度でコピーしてきた相棒のことだった。
ただ、やっぱり無理してるのか、姉ちゃんらしいスキンシップをしてくる時はやたら顔が赤かった。
こんなに手伝ってくれてるのに何もしないのは悪いから、流石に飯代と猫カフェ代くらいは奢った。そしたらやっぱり赤い顔をしてお礼を言われた。
こうやって大人ぶってみるのも姉ちゃんには有効打なのかもしれない。今度やってみよう。
あ、猫カフェといえば、猫と遊んでたら偶然姉ちゃんと友希那さんがお店に入ってきた。作戦だとバレてしまうと厄介だから、「ふたりで遊びに来たんだよ」と嘘をついておいた。相棒もそれに黙って勢いよく頷いてくれた。本当にいいやつだな。
そういえば姉ちゃんが相棒を見て「キミが例の……」とかなんとか言ってたな。もしかして面識あったのか。……いや、そんな訳ないか。
それからしばらく姉ちゃんと相棒がなんか話してたから、俺は友希那さんと一緒に猫におやつをあげた。そしたらやけに三毛猫に懐かれた。可愛かった。
そんなこんなの作戦だったけど、これで姉ちゃんを打倒できるほどの経験がたまった訳じゃない。また今度も同じような作戦で経験値を貯めていこうということで、今日はお開きになった。
……けど、なんか引っかかるんだよなぁ。
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