Helleborus Observation Diary　-SS速報VIP

Helleborus Observation Diary　

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97:名無しNIPPER[saga]
2020/05/17(日) 01:07:57.55 ID:RFFO57rv0

＊

　部室でぼーっとしていたらSHRまでの時間が迫ってきていたので、早歩きで教室を目指す。

98:名無しNIPPER[saga]
2020/05/17(日) 01:08:57.19 ID:RFFO57rv0

　転校や進学で沢山の人や友達と出会って別れてを繰り返すと、不必要だと感じたものから忘れていってしまう。大抵のものは感じることすらなく忘れる。
　その中で忘れずにいるのは大切だと思っているからなのか。相手にとっては多分、いやきっと、私なんて取るに足らない存在だとは思うけれど。

　記憶に容易に蓋は出来ないものだなぁ、と目を細めていると後ろから私の名前を呼ぶ声がした。

以下略 AAS

99:名無しNIPPER[saga]
2020/05/17(日) 01:09:38.21 ID:RFFO57rv0

「ふゆゆはいつも眠くなさそうだよね」

「日付が変わる前には寝てるから」

以下略 AAS

100:名無しNIPPER[saga]
2020/05/17(日) 01:10:20.92 ID:RFFO57rv0

「いやそうは言ってもねぇ……」

　他人から変わってると言われて素直に喜ぶ人はいないだろう。もしいるとすれば、そういうふうに見られたいと思っている人か、なんでも好意的に捉えることのできる人のどちらかだと思う。

以下略 AAS

101:名無しNIPPER[saga]
2020/05/17(日) 01:11:17.51 ID:RFFO57rv0

「でもそのふゆゆワールド、わたしはかなりいいと思うよ」

　つかさは冗談めかしたような口調でそう言いつつ、親指を立てた。

以下略 AAS

102:名無しNIPPER[saga]
2020/05/17(日) 01:11:51.87 ID:RFFO57rv0

「とーかちゃん、おはよーございまーす」

　ちょっと驚いている私をよそに、つかさは黒板の近くに先生を見つけるやいなや、小学生でもしないようなわざとらしく間延びした挨拶をした。
　視線を戻すと、さっきの子はまだこちらを見ていた。ううん……これはどういう反応をすればいいのか。

以下略 AAS

103:名無しNIPPER[saga]
2020/05/17(日) 01:12:31.64 ID:RFFO57rv0

「はいはーい、わかってますよーとーかせんせー」

「もー……。ああ、今日はちゃんと寝ないで授業受けなさいよ」

以下略 AAS

104:名無しNIPPER[saga]
2020/05/17(日) 01:14:13.87 ID:RFFO57rv0

＊

　その後は特にこれと言ってなにもなくただ授業を受けて、気付けば放課後になっていた。

以下略 AAS

105:名無しNIPPER[saga]
2020/05/17(日) 01:14:59.31 ID:RFFO57rv0

「ふゆ、濡れるからもうちょっと寄って」

「いいの？」

以下略 AAS

106:名無しNIPPER[saga]
2020/05/17(日) 01:15:27.55 ID:RFFO57rv0

「したことなかったっけ」

「ない。ないない」

以下略 AAS

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