Helleborus Observation Diary　-SS速報VIP

Helleborus Observation Diary　

↓ 1- 覧 板 20

234:名無しNIPPER[saga]
2021/09/20(月) 20:40:19.02 ID:QkS64LeQ0

　しばらくなされる二人の言い合いが止むと、そのまま視線はこちらに向く。

「桃と霞は？　来るよね？」

235:名無しNIPPER[saga]
2021/09/20(月) 20:41:57.63 ID:QkS64LeQ0

「ていうことなので、平日にしよっか」

「ていうことってなんだよ！」

236:名無しNIPPER[saga]
2021/09/20(月) 20:42:55.30 ID:QkS64LeQ0

「そんなの決まってるでしょ。その方が楽しそうだから。
　ほら、三人寄れば文殊の知恵ってよく言うでしょ」

　そう言って栞奈ちゃんは、

以下略 AAS

237:名無しNIPPER[saga]
2021/09/20(月) 20:44:30.24 ID:QkS64LeQ0

＊

　午前最後の授業は体育で、着替えは休み時間に教室で行う。

以下略 AAS

238:名無しNIPPER[saga]
2021/09/20(月) 20:45:28.03 ID:QkS64LeQ0

「どうかした？」

　着替え中のふゆが、向き直ったわたしに訊ねてくる。
　体育の時間の、ひとつ結びにしているふゆもかわいい。……じゃなくて、問いかけに反応する。

以下略 AAS

239:名無しNIPPER[saga]
2021/09/20(月) 20:47:13.99 ID:QkS64LeQ0

「ふゆはやさしいね」

「……やさしさ感じる要素あった？」

以下略 AAS

240:名無しNIPPER[saga]
2021/09/20(月) 20:48:33.41 ID:QkS64LeQ0

　同じチームの子に話しかけられて、コートの中央に向かって数歩前に出る。
　ドッジボールってジャンプボールから始まるんだった。

　タイミングを合わせて跳ぶと、対面している子より早くボールに指先が触れた。

以下略 AAS

241:名無しNIPPER[saga]
2021/09/20(月) 20:50:13.82 ID:QkS64LeQ0

　体を離されたとき、その子の口がなにかのかたちに動いていた気がしたけれど、わたしも同じように動かせたか自信がなかった。

　次はうまく反応できるといいけど、と数秒目を瞑る。
　そのうちに、ボールの投げ合いがまた始まった。

以下略 AAS

242:名無しNIPPER[saga]
2021/09/20(月) 20:53:16.97 ID:QkS64LeQ0

　突然手を握られて、ちょっと驚いたり、困ったりしないのかなと思ったけど、ふゆはなんでもないような様子で、その子と目を合わせて話をしている。

　もしかして、けっこう仲良いのかな……。まったく知らなかった。

以下略 AAS

243:名無しNIPPER[saga]
2021/09/20(月) 20:54:02.83 ID:QkS64LeQ0

「うん、知ってる。友達だよ。……でもどうして？」

「見てたから、その見てる桃を私は視界で捉えた」

以下略 AAS

436Res/409.69 KB

↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20

VIPサービス増築中！
携帯うpろだ|隙間うpろだ