【ダンまち】ダンジョンに記憶を求めるのは間違っているだろうか
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9:名無しNIPPER[saga]
2019/10/20(日) 16:39:09.83 ID:hM9eF4zKO

 楽観的なヴェルフはベルの治療を再開しようとするが、リリの「まだ他にもあります」という言葉に渋々耳を傾ける。


「この場所です。以前この16階層に降りた時は、この様な妙に開けた空間はありませんでした」


 言われてベルは改めてこの大部屋を見渡した。
 セピア色に支配された空間には木々が点在し、足元は草だというのに、歩くと音が反響する。風の動きはなく、匂いもない。


「何らかの理由でダンジョンの形が変わった。もしくは何か別の……」


 リリが額に手を当ててブツブツと呟く。それに合わせる様に皆が各々考える素振りを見せる。しかしそんな中でベルはといえば、彼女達とはまた違った視点でこの現象に悩まされていた。
 今日のダンジョンには違和感があったのだ。それも、”彼にしか気付けないような”。


 


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