静香「まさか、こんな日が来るだなんて」
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16:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/06(日) 20:34:18.94 ID:T5VGsdE90
そうして、いよいよ当日。
一週間、千早の提案の通りに二人はそれぞれ個別で練習を重ねた。
その成果を出すのが今日この日。
千早と初めて二人で歌う日……静香にとっての、もう一つの『本番』の日。

以下略 AAS



17:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/06(日) 20:35:43.70 ID:T5VGsdE90
P「静香の方も大丈夫か? 緊張してないか?」

静香「は……はい、大丈夫です!」

P「……よし。それじゃあ二人とも立ち位置に付いてくれ。曲を流すぞ」
以下略 AAS



18:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/06(日) 20:38:39.10 ID:T5VGsdE90



――曲が終わった。
一週間の練習の成果をすべて曲にぶつけた静香の顔に浮かんでいたもの……。
以下略 AAS



19:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/06(日) 20:39:52.17 ID:T5VGsdE90
千早「プロデューサー。今度は撮影をお願いします。携帯電話で構いません。
  私たちの歌っている光景を、撮影していただければと」

P「……ああ、わかった」

以下略 AAS



20:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/06(日) 20:41:25.66 ID:T5VGsdE90
――二度目の挑戦。
今度も……やはり、完璧だった。
「変わらず」完璧に静香は歌い上げた。
そして先ほどよりも集中力を上げ、より正確に自己評価した結果……
静香の自己評価は変わらなかった。
以下略 AAS



21:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/06(日) 20:42:15.29 ID:T5VGsdE90
……きっと、自分の技量では分からないほどの細かなミスがあったに違いない。
静香の思考がそこに至ったのは当然のこと。
だから静香は、千早に聞こうとした。
しかし口を開く直前、千早が早口気味に言った。

以下略 AAS



22:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/06(日) 20:43:45.42 ID:T5VGsdE90
静香「ッ……!」

半ば呟くように言って、千早はレッスンルームを出た。
しかしその言葉は静香をその場に留めておくことはなかった。

以下略 AAS



23:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/06(日) 20:44:46.50 ID:T5VGsdE90
静香「え……? で、でも、それじゃあどうして……?
  千早さんだって、あ、当たり前ですけど、私よりもずっと上手で、なのに……」

自分に問題ないのなら、自分より上の千早にだって何も問題はないはず。
なのにどうしてあんなに納得いかない様子を見せていたのか。
以下略 AAS



24:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/06(日) 20:45:48.40 ID:T5VGsdE90
『80%』。
本心では、静香はそう答えたかった。
自分としてはそれだけの手ごたえはあった。
だが千早の様子を見て素直にそんなことを答えられるはずもない。
だから本来の自己評価よりもずっと、ずっと低い数値を答えた。
以下略 AAS



25:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/06(日) 20:48:22.33 ID:T5VGsdE90
困惑と混乱を浮かべ、ただただ茫然とする静香。
そんな静香を尻目に、千早は再び背を向ける。

千早「……また、一週間後に歌いましょう。
  あまり期間をあけることはできないから、これが限度……」
以下略 AAS



26:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/06(日) 20:49:20.39 ID:T5VGsdE90



響「おはようございまーす!」

以下略 AAS



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