10:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/06(日) 20:25:29.39 ID:T5VGsdE90
未来「えーっと、最後の方にあった、『君に憧れ〜君を待ってて〜』ってとこ!
あそことか、静香ちゃんと千早さんっぽいなって!」
翼「そんな歌詞だっけ? なんか違わない?」
11:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/06(日) 20:26:33.15 ID:T5VGsdE90
静香「それより、二人とも何しに来たのよ? 何か用事があったんじゃないの?」
翼「んー、用事って言うか、ちょっと静香ちゃんのレッスン見学しようかなーって」
未来「翼が暇そうだったから私が誘ったんだー♪」
12:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/06(日) 20:27:39.42 ID:T5VGsdE90
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静香「――ふぅ……。今のはどうだった? Bメロの入りを少しだけ変えてみたんだけど」
13:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/06(日) 20:28:46.23 ID:T5VGsdE90
静香「そ、そんなことないわよ! 未来の意見もちゃんと参考にしてる!」
未来「うそだー! 私の時と反応が全然違うもん!」
静香「う……し、しょうがないでしょ! だって未来ったら、『かっこいい』しか言わないんだから!」
14:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/06(日) 20:29:47.70 ID:T5VGsdE90
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――曲をもらってからの数日間。
静香は毎日、一生懸命に練習した。
15:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/06(日) 20:31:44.45 ID:T5VGsdE90
P「でも静香、お礼を言うのはまだ早いぞ。
千早とはまだ一度も合わせてないわけだし、それに本番だってまだまだ先なんだからな」
静香「わ、わかってますよ! けど、大丈夫です。
明日もきっと……いいえ、絶対に完璧に歌ってみせます。
16:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/06(日) 20:34:18.94 ID:T5VGsdE90
そうして、いよいよ当日。
一週間、千早の提案の通りに二人はそれぞれ個別で練習を重ねた。
その成果を出すのが今日この日。
千早と初めて二人で歌う日……静香にとっての、もう一つの『本番』の日。
17:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/06(日) 20:35:43.70 ID:T5VGsdE90
P「静香の方も大丈夫か? 緊張してないか?」
静香「は……はい、大丈夫です!」
P「……よし。それじゃあ二人とも立ち位置に付いてくれ。曲を流すぞ」
18:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/06(日) 20:38:39.10 ID:T5VGsdE90
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――曲が終わった。
一週間の練習の成果をすべて曲にぶつけた静香の顔に浮かんでいたもの……。
19:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/06(日) 20:39:52.17 ID:T5VGsdE90
千早「プロデューサー。今度は撮影をお願いします。携帯電話で構いません。
私たちの歌っている光景を、撮影していただければと」
P「……ああ、わかった」
20:名無しNIPPER[sage saga]
2019/10/06(日) 20:41:25.66 ID:T5VGsdE90
――二度目の挑戦。
今度も……やはり、完璧だった。
「変わらず」完璧に静香は歌い上げた。
そして先ほどよりも集中力を上げ、より正確に自己評価した結果……
静香の自己評価は変わらなかった。
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