少年「アヤカシノート」
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377: ◆7jwTcAQqF.Dj[saga]
2020/02/18(火) 22:50:04.17 ID:Yxrt9fKO0
ーーー石段麓ーーー

少年「…ここ登るの、何回目だっけ」

包帯少女「さぁ…でももう一生分は登った気がする」

少年「まったくだ」ハハッ

少年「……」キョロ、キョロ

少年「まだ屋台とか残ってるんだ」

包帯少女「お祭りやってたの昨日の今日だよ?人が居なくなって片付けられてないだけじゃないかな」

少年「そうかもね」

少年「…そういえば少女さん、結局昨日の花火見れなかったんだよな」

包帯少女「きみに助けてもらってたからね」

少年「……来年は」

少年「二人で来よう。ぐるっと屋台回って、花火見てさ。普通に楽しもうよ」

包帯少女「…今度は流されないようにね」クスッ

少年「!だ、大丈夫!今年ので学んだから!」

包帯少女「だといいけど、ふふっ」

少年「ぅ…登ろ」

包帯少女「うん」



トットットッ



少年「……」トットッ

包帯少女「……」トットッ



――トクン



包帯少女(…!)

包帯少女「……」トッ...

パッ(繋いでいた手を離す)

少年「…?少女さん?」

包帯少女「………」

包帯少女「…ごめん少年君」

包帯少女「どうやらぼくはここまでみたいだ」

少年「??…何が?」

少年「あ、もしかして手痛かった?悪い、配慮出来てなくて…」

包帯少女「自信を失くさないでね。後はきみ一人でも出来るはず」

少年「…?さっきからなんの話を――」

少年(―!)

少年「…その目は…?」

包帯少女「あぁ通りで。視界がさ、濁ってきたと思ったよ」

少年(包帯に巻かれてない左目が、奴ら…妖禍子の目にそっくりだ…)



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