319: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2020/02/03(月) 03:09:04.84 ID:L/MaCyf+0
===???年前===
『睦月も終わりの頃。それを見過ごす事は私には出来ませんでした。』
スタッ、スタッ、スタッ
ケモノ「」スタッ、スタッ
「くそ、逃げ足の速い化け物だ…!」タッタッ
「右だ!右の方から音がしたぞ!」タッタッ
タッタッタッ
スタッ、スタッ...
「…あ゙ぁ!見失ったか」
「仕方ねぇ…だが奴を手負いにはした、次に見っけた時が最後だ」
ザッザッザッ...
ケモノ「………」ジッ...
ケモノ「………」
ケモノ「……行ったか」
ケモノ「俺としたことが、油断した…」
ケモノ「よもやこんな森の中にまで人を置いているとは」
ズキッ
ケモノ「グッ…」
(腕に刺さった矢)
ケモノ「…毒矢の類ではなさそうだが…鉛を身体に入れたくはないな…」
...グイ
ケモノ「っ……」
ググッ
ズルリ
ケモノ「……ハァ……ハァ……」
ケモノ(血を垂らさぬようにせねば…)
ケモノ(この山も、もう無理か。人間の活動範囲がまた拡大している)
ケモノ(…どこか、我々が静かに暮らせる場所はないものだろうか)
409Res/508.86 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20