少年「アヤカシノート」
1- 20
193: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/11/08(金) 00:32:11.73 ID:uBwrWeJb0
ーーー正午前ーーー

少年「……戻って来なかったな、少女さんたち」テクテク

少年「早退扱いで出てったんだから学校には戻らないか」テクテク

少年(それでも帰る時間くらいにはまた来てくれないかなんて思ってた……今一人で居るのはどことなく怖い)

少年(付いていくって言わなかったのは僕だ。でもあの神社に少女さんと一緒に向かうのは……)

少年「………」

少年「……アヤカシ……」

少年(僕たちが神社に行ったあの土曜日以降に現れ始めたって言ってた)

少年(そう、神社に)

少年(僕が少女さんを突き落とした、あの──)

少年「……」

少年(……やっぱり、あれは夢なんかじゃないんだろう)

少年(彼女の包帯も、彼女自身もずっとその違和感を主張していたのに、見て見ぬフリをしようとしてたんだ)

少年(僕があの出来事を幻と思い込ませている間に、彼女たちはずっと立ち向かっていた)

少年(猫又娘さんと少女さんの二人の気持ちに甘えて、何も知ろうとせず、しようとせず…)

少年(……なんだよ、まるで変わってないじゃないか)

少年(少女さんと出会う前──ノートを使って現実逃避していたあの時から)

少年「……くそ……」

少年(…そういえばアヤカシノートが無くなったのも日曜日だったっけ)

少年("アヤカシ"……関係あるのかな)

少年(猫又娘さんに貰ったもう一つのノートは結局何も書いてないや)



ーーーーー

包帯少女「──頼んだよ」ニッ

ーーーーー



少年「……少女さん」

少年(………)

少年(二つ編みさん以外に消えた人はいなかった)

少年(人の痕跡ごと消す妖怪……?)

少年「……」テク...



(本屋)



少年「………」

少年(…このままじゃダメだ)

少年(僕に何が出来るかなんて関係ない)

少年(これは僕自身の問題でもあるんだ)







<<前のレス[*]次のレス[#]>>
409Res/508.86 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice