141: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/10/28(月) 01:15:06.02 ID:OOuoymdI0
ーーー二つ編み宅ーーー
ガチャリ
二つ編み「…ただいま帰りました」
ドタドタドタ
二つ編み母「ちょっと!帰りが遅いんじゃないの!?」
二つ編み「すみません。補習課題があったもので…」
二つ編み母「そんなのあなたの自業自得でしょう!家のお勉強もあるんだからさっさと帰ってきなさい!」
二つ編み「……はい」
二つ編み母「分かったら部屋に行ってお勉強の続き!今日の分が終わらなかったら承知しませんからね」
二つ編み母「まったく補習だなんて恥ずかしいったらないわ…」トットットッ...
二つ編み「……」
ーーー自室ーーー
二つ編み「……」カキカキ
二つ編み「……」カキ...
二つ編み「………」
二つ編み(……まただ)
──いやぁああ!
──やめてくれ…!
──くる…しい……
二つ編み「………」
グシャッ
二つ編み「やめて欲しいのはこっちの方よ…!」
二つ編み(頭に響く気味の悪い悲鳴)
二つ編み(それは2週間前の日曜日から始まった。最初に聞こえたのは訳の分からない呻き声。でも周りにはわたし以外の人物は見当たらない)
二つ編み(それからずっと、この変な声と…)
二つ編み「……っ」
二つ編み(…何かに見られてるような気配が、わたしの思考を掻き乱す)
二つ編み(本当煩わしい。ただでさえ面倒臭い世界だっていうのに、これ以上わたしの邪魔をしないでよ…!)
二つ編み「……」...カキカキ
二つ編み(……おかげで基礎学力テストの成績は最悪。いつもなら難なく解ける問題も、あの日は全く頭に入ってこなかった)
──もうやだよ……たすけて……
二つ編み(……消えて、くれないかしら……)
二つ編み(この悲鳴も、口うるさい親も、わたし自身も……全部!)
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