132: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/10/28(月) 00:59:03.79 ID:OOuoymdI0
■第五幕 ミえていないことにするもの■
ーーー第二校庭ーーー
カキーン
ゴロゴロゴロ...
包帯少女「おっとぉ…!」ズサァ
包帯少女「ふぅ、なんとか捕れた。…少年君!こっち側は道路の方だよー!」
少年「ご、ごめーん!コントロールが難しくて…!」
少年「打つ方も楽じゃないんだな…」
包帯少女「教えなくちゃいけないのは勉強だけじゃないみたいだね?」
少年「えー?なんて言ったの!」
タッタッタッ
少年「あれ、少女さんこっちに来たってことは…打つの交代?」
包帯少女「ううん。また先生になりに来たの」
少年「はい?」
包帯少女「打ち方、教えてあげる。ほらバット構えて」
少年「そんなに酷かったかな」
包帯少女「ボールこれ一個しかないからさ、ちゃんとぼくのいる方に打ってくれないと、なくしちゃうかもしれないじゃない?」
少年「あはは…」
ギュッ
包帯少女「いい?まず握り方はこう。でもって振り初めは──」
少年(…この時間がすっごく楽しい)
少年(またこうして少女さんと過ごせるようになるなんて、思ってなかった)
少年(……大切にしたい。この人との関係)
ムニュ
少年「!!」
包帯少女「──ここまで振り抜いちゃっていい……これが一通りの動き。どう?出来そう?」
少年「え、えと…」
包帯少女「?分かんなかった?…ふふ、今朝の意気込みはどこいったの?」
包帯少女「もう一回補助するから、動きをなぞってみること」グイッ
ムニュリ
少年「いやその…!」
少年(当たってます…分かり過ぎるほど当たっちゃってます…!)
少年「」モンモン
包帯少女「?」
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