112: ◆YBa9bwlj/c[saga]
2019/10/19(土) 02:21:38.07 ID:uZMymJ9Z0
■第四幕 ユメを食むもの■
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ガブリ
一番最初に食べたのは、きみのユメ。
まだ目覚めて間もない時。自分が何者かも分かってなかった時。
目の前に美味しそうな色したユメがあったから、つい齧り付いちゃったんだ。
夢見娘(あの味は今も忘れてない)
きみを初めて知った味だから。
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ガブリ
私の親はきみ。
それも、きみが最初に描いたマヤカシ。
…嬉しかった。きみに頼りにされてることが。
夢見娘(苦い悪夢は、私が食べてあげる)
代わりにどんな現実が欲しいかな?
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ガブリ
きみが好き。
そう言うことが出来るのは、ユメの中だから。
…今日もきみの顔は見れないなぁ。
夢見娘(だって、こんなにも照れてしまう)
本当に顔を合わせたら、火を噴いてしまいそう。
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