82: ◆WO7BVrJPw2[saga]
2019/10/05(土) 12:49:56.10 ID:wPVlBLwf0
P「……ふぅ。美嘉との間に行き違いがあって、関係が悪くなりまして」
ちひろ「プロデューサーさんが? 美嘉ちゃんとの関係を悪く?」
P「そうですね」
ちひろ「どれだけプロデューサーさんが美嘉ちゃんに接していたか知ってますよ。担当の子の中でも、コミュニケーションの機会は多かったですよね」
P「関係が悪くなったのは事実です。反りが合わないこともあるでしょう」
ちひろ「真実を隠すには事実の一部を明かすのがいい、と言いますね」
P「……」ギリッ
P「何が言いたいんです、さっきから」
ちひろ「美嘉ちゃんとのその“行き違い”、プロデューサーさんならその予兆は感じ取っていたはずです」
P「……」
ちひろ「その軌道修正をしなかった。いえ、できなかった。自分が止められる範疇じゃなかったんですね」
ちひろ「美嘉ちゃんの気づかないうちに悪化していく“行き違い”に、それでもプロデューサーさんは」
ちひろ「一度も美嘉ちゃんのプロデュースをやめたいとは、言いませんでしたね」
P「……それで?」
ちひろ「ギリギリまで粘っていましたよね」
ちひろ「最後まで。いえ、いまでも、本当はプロデュースを続けたいと思っているんじゃないですか?」
P「……そりゃ、あんな楽に人気出るアイドル、プロデュースしたくない方がどうかしているでしょう」
ちひろ「本当に、嘘が下手です。いえ、本心を隠すのが下手ですかね。……」スッ
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