井村雪菜「高峯のあの事件簿・高峯のあの失踪」
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52: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2019/10/03(木) 20:58:58.55 ID:wT2tO75h0
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回想15・のあと真奈美

真奈美が来て数ヶ月後

高峯探偵事務所

真奈美「帰ったぞ」

のあ「おかえりなさい。仕事は順調かしら」

真奈美「ぼちぼちだな。生活には困っていない、悠悠自適さ」

のあ「そう」

真奈美「君は……いつも通り、ファイルと本の山に埋もれているな」

のあ「推理小説は毎日のように増えるし、事件は幾らでも起こる。私が暇をするようなことはない」

真奈美「柊警部補から資料が貰えるとはいえ、間がな隙がな事件を考えているのはどうなのか」

のあ「研鑽は怠らないわ。探偵だもの」

真奈美「他に趣味はないのか」

のあ「そうね、天体観測は好きよ」

真奈美「そうなのか?空を見ている覚えはないが」

のあ「道具はあるわ。でも、ご無沙汰ね」

真奈美「出かけている様子もないな、どこか星を見に行くか?」

のあ「提案はありがたく受け取るわ。今は大丈夫よ」

真奈美「そうか。音楽は聞く……のは見たことがないな。聞くのか?」

のあ「聞かないわね」

真奈美「だろうと思った。テレビも見ていないしな、少しは世間の流れに興味を持て」

のあ「好奇心は強いつもりだけど」

真奈美「もう少し偏りをなくせ。まぁ、その一歩手前じゃないが、これでも聞いてくれ」

のあ「CD、市販はされていなそうね。どのようなものかしら」

真奈美「プロモーションのために関係者に配布したり、イベントで売っているものだ」

のあ「そう」

真奈美「他の事務所から移籍してきて、すぐにデビューになったんだが、プロモーション不足だったらしい」

のあ「なるほど、移籍の条件だったのね。そういうわけで、真奈美がこれを持っているのね」

真奈美「これも何かの縁だ、聞いてやってくれないか」

のあ「聞いてみるわ」

真奈美「アイドルの曲なんて聞かないだろうが、気分転換にはいいだろう」

のあ「そうね。名前は……」

真奈美「前川みく」

のあ「ネコちゃんアイドルねぇ……」

真奈美「言っておくが、こう見えて色物じゃないぞ?ジャズが得意なんだ」

のあ「色眼鏡をかけることは損。聞いてから考えるわ」



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