15: ◆ty.IaxZULXr/[saga]
2019/10/03(木) 20:27:40.17 ID:H1ozWFRS0
7
高峯探偵事務所
相原雪乃「お茶の準備ができましたわ。どうぞ」
相原雪乃
高峯ビル2階の喫茶St.Vのマスター。今日は紅茶を淹れに高峯探偵事務所まで来てくれた。
真奈美「ありがとう」
まゆ「雪乃さんも真奈美さんのお話を聞いて行きませんか?」
雪乃「ご遠慮しますわ。お2人でゆっくりしてください」
真奈美「そうか。チーズケーキだけお裾分けだ」
雪乃「まぁ、ありがとうございます。いただきますわ」
まゆ「また、遊びに来てくださいねぇ」
雪乃「もちろんです。今日は失礼しますわ、良い夜をお過ごしくださいませ」
真奈美「また、紅茶を貰いにいくよ」
まゆ「ありがとうございましたぁ」
真奈美「……」
まゆ「雪乃さんのお店はいつからここに?」
真奈美「私が来た後だよ。のあは相原君の喫茶店を仕事に使っていたらしいな」
まゆ「探偵のお仕事に?」
真奈美「張り込みの場所が前の店に近かったそうだ」
まゆ「そうなんですねぇ」
真奈美「のあは交友関係は広くはないが、必要なつながりは自然と手に入る」
まゆ「真奈美さんも、ですか……?」
真奈美「そうかもな。さて、何から話そうか」
まゆ「真奈美さんとのあさんは、どこで知り合ったんですかぁ?」
真奈美「ここだよ」
まゆ「探偵事務所ですか?」
真奈美「正確には外の階段だ。今思えば、偶然が重なった」
まゆ「偶然……?」
真奈美「私が帰国を早めなければ、住居がすぐに見つかっていれば、雨が降っていなければ、のあが丁度帰ってこなかったら、私はここにいない」
まゆ「それも縁……ですか」
真奈美「きっとな」
まゆ「……」
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