【バンドリ×けいおん】唯「バンドリ?」香澄「けいおん?」
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327: ◆64sUtuLf3A[sage saga]
2019/10/03(木) 02:32:06.99 ID:10IwYkZZo
リサ「友希那、紗夜……きっとそれが、『楽しい』って事なんだよ」

友希那「リサ……」

紗夜「今井さん……」

リサ「アタシ、思い出したんだ……小さい頃、友希那や友希那のお父さんと一緒にベースを弾いていた頃をさ……」

リサ「あの頃は上手いとか下手とか……そんな難しいことなんか考えず、純粋に音楽を楽しんでた……きっと友希那だって覚えてるはずだよ! あの頃の音を……あの頃の楽しさを!」

あこ「うんうん! リサ姉の言ってること、あこも分かるよ!」

あこ「ほら、音楽って、『音を楽しむ』って書くでしょ、梓さん達の歌って、まさにその通りですよ!」

リサ「あはははっ! そうだね、あこ、よく言った!」

友希那「音を……楽しむ……」

紗夜「ふふふっ……宇田川さんらしい考えですね……」

 厳密に言えば、あこのその理論は、友希那と紗夜の知る音楽の本来の意味とは違う考えではあった。が……。

 それでも、あことリサの言う『楽しむ』という感覚は、2人が久しく味わっていない感情でもあった。


 『音を楽しむ』という、音楽に対するアプローチ。

 それは『Roseliaに全てを賭け、目標に向かい突き進んでいく』という、彼女達が結成当時に掲げた誓いとはかけ離れた感覚であり。数多の音楽家が胸に抱く、音楽に対する向き合い方の一つでもあった。

 情熱や信念だけではない、『楽しむ』という感情。それこそが、何よりも夢や理想に向かう為の原動力となる。

 そしてその感情は、共有する人の数に比例し、何倍にも膨らんでいく。

 物事に対し、『楽しむ』という事の素晴らしさと大切さを、今この時2人は、梓達の演奏を通して思い出していた――。


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