【バンドリ×けいおん】唯「バンドリ?」香澄「けいおん?」
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190: ◆64sUtuLf3A[sage saga]
2019/10/02(水) 23:40:47.19 ID:2rXBvp8co
梓「…………」

唯「あずにゃん……」

憂「梓ちゃん……」

菫「梓先輩……」

 全員の眼が梓に向けられる。

 プロのジャズマンとして音楽で生計を立てている梓の演奏……それは、根本的に唯達とは違う質を持つ演奏だった。

 プロとしてのその演奏は本来、相応の演奏料を支払ってこそ鑑賞できる価値があり、いくら知人に頼まれたからと言って、おいそれと気軽に聴ける程安いものではない。

 ソロでの活動をしているのならともかく、両親と共に音楽活動をしているのなら尚更だ。こればかりは梓だけの一存で答えが出るものではなかった。

 ならば当然、同じメンバーでもある両親への確認と了承が必要になるだろう。と、同じプロの道に関わる者として、律は梓の沈黙の意味を察していた。


梓「…………」

 また、全員でステージに立てるかも知れない……こんな機会、おそらく二度と訪れはしないだろう。

 出来ることなら、私も皆で……先輩達と、もう一度演奏がしたい……。

 あの人達に、私達の音楽を……聴かせたい。

 しばしの間、梓は思い悩み……そして決意する。


梓「すみません、少し待っててもらえますか、今から両親に……話してみます」

 立ち上がり、梓は携帯を手にテーブルを離れる。

 そんな梓の背を、その場の全員が心配の様子で見つめていた。


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